牛に触れ牛に学ぶ

防府市の小学生達が「ふるさと牧場」で体験学習

 21世紀最初の年も、もう12月となりました。最近の暗い話題を吹き飛ばすように、今日の「ふるさと牧場」には元気な歓声があちこちから上がりました。
 防府市教育委員会の生涯学習課が事務局をしている「週末トライあんぐる倶楽部」では、防府市の小学生達がいろいろな企画にチャレンジしているそうです。第6回のチャレンジの場所がここ「ふるさと牧場」。計画書には「・・・放し飼いされた牛がのどかに草を食み、自然の奏でる音以外耳にしない世界は、まさにふるさと・・・」とあり、その内容は、

となってます。
 コンサルタントは、今回県内であと一人の畜産コンサルタントを連れて、お手伝いに参上しました。「こぶしの里牧場交遊会」の平田さんと真由美さんも応援に駆けつけました。ブラッシングのために牛を捕まえてロープに繋ぎ、子供たちが怪我をしないように(牛に悪さをしないように?)気を配りながら、先生になった気分で一緒に楽しむことが出来ました。
 最初は恐る恐る牛に触っていた子供たちですが、牛が気持ちよさそうにしてるのがわかると安心したのか、「あったかーい」と言いながら牛のお腹に頬ずりする男の子もいて、牛たちも嬉しそうでした。各学校の先生方や保護者の方も「この牛は雄ですか?」とか「どうして角が欠けているんですか?」など興味津々で、「ここが胃ですよ」と第1胃を説明するとその大きさに驚かれていました。いろいろと先生方や子供たちに説明をしているうちに、牛と人間の距離はどんどん離れていることを実感しました。多くの畜産農家が経営を維持するため規模拡大の道を選んできましたが、そのことは、家畜と消費者を遠ざけてきたのかもしれません。ふるさと牧場の牛は、牛舎で飼われているのではなく、放牧によって自由に歩き回っています。管理されている山本さんは、多くの人にこの牧場を開放しています。牛たちは、子牛を産み育てるだけでなく、この広くて急峻な山を維持する能力も発揮していることを、いろいろな目で見て、知って欲しいものです。
 今回チャレンジした団員、先生、保護者の皆さん、「ふるさと牧場」はいかがでしたか?牛と友達になった団員もいたようですね。また遊びに来てください。山本さんも「こぶしの里牧場交遊会」メンバーも歓迎します。(2001.12.8 畜産コンサルタント 清水誠)

(画像をクリックすると拡大します)
子供たちと先生たちが集合。 今日は何で繋がれるの? 班ごとに牛の餌やり。 子牛は人気者。
山本さんを先頭に、いざ出発。 えー。牛のブラッシングとは・・・。 牛もちょっと不安? 「こうやって汚れを落とします。」
先ずは班長さんから。 小さいチビッコの方が上手。 牛も仲良し。 次は、木こり体験。
電動ノコなら数分で。 見た目は細い木ですが・・・。 女の子パワー。
僕の新しい友達。 やっと傾いてきました。 ヒノキの枝もこうやって。 クリスマスにいかが?
お昼はここで。

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