1.経営者の横顔 |
松尾弘子さんは元々非農家出身でした。
結婚直後から少しずつ牛と接していましたが、平成3年に義父母から経営を受け継がれてからは、本格的に肉用牛繁殖経営に取り組まれています。
当時、5頭の繁殖牛を飼養していましたが、少しずつ増頭され、今では繁殖牛26頭(内育成2頭)を飼養するにまで至っています。
現在は、ご主人(俊さん)と2人で肉用牛経営に頑張られています。
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2.経営の概況 |
肉用牛 |
42頭
繁殖26頭(内育成2頭)、子牛14頭、F1肥育2頭 |
水稲80a |
飼料作物 3ha
その他、周囲の農家の転作田を借受け飼料を作付け。 |
牛舎1 |
(母屋の側) |
牛舎2 |
(道の反対側)20×13m+8×13m (平成元年 自己資本) |
肥育牛舎 |
18×8m (平成9年度肉用牛複合経営定着化事業) |
放牧場 |
(牛舎側) 20a (平成11年度肉用牛複合経営定着化事業) |
放牧場 |
145a (平成12年度小規模畜産生産基盤整備事業) |
平面図
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3.経営の特色 |
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やさしく牛に接する |
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牛が好きであり、常日頃牛の側にいることが多いため、牛が人を恐れません。 |
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こまやかな観察 |
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家の側に牛舎を建てることにより、一日に何回も牛舎を覗いて牛の状態を観察されています。
特に、牛の発情は、昼と晩の2回牛のお尻を観察して、粘液の有無や陰部の腫脹などを細やかにチェックすることにより、見逃すことの無いように心懸けられています。 |
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制限哺乳を実施 |
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生後15日頃から、子牛は昼間母牛から離して飼育されます。
昼間は写真1の様に、同じ生まれ月の子牛を集めて群飼されています。 |
写真1 制限哺育中の子牛
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写真2 自作の餌槽とスタンチョン
(牛は穏やかな表情をしている)
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牛舎設備を自作 |
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実家が水道設備業者であり、昔から木の加工や水道配管は自分で出来るため、牛舎内の餌槽やスタンチョン等は自分で作成されています。 (写真2) |
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水田放牧場や運動場を利用 |
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繁殖牛舎の牛は、夏の間午後3時頃から7時半頃まで隣の放牧場に出されます。
また、12年度小規模畜産生産基盤整備事業を使って耕作放棄水田に放牧場を作られました。現在5頭の繁殖牛(種付け済み)が放牧されています。
このため、牛は足腰が強く繁殖性に優れています。 (写真3及び4) |
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写真3 運動場(20a)
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写真4 自宅前から見た水田放牧場全景
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