-平成12年度新酪肉基本方針等啓発普及事業-

山 口 型 放 牧 事 例 集 ( 1 )

〜中山間地の畜産利用を目指して〜



leaf 山口型放牧に取り組みませんか leaf

 

 山口県は、県土の70パーセントを中山間地域が占めています。私たちは、身近にある山里をいつも目にしています。そこには、山があり、谷があり、草があり、木があり、小鳥がさえずり、心のよりどころであり、遊び場所でもあり、また、母なる風景のふるさとでもあります。
 しかし、残念なことにきれいな空気や牛を生産するための貴重な草資源が、たくさん眠っているところでもあります。
 山口県内には、牛を使って、自然を守りながら牛を生産している事例がたくさんあります。牛は、自分の口で草を刈り、子牛を産み、育てそして価値ある肉や牛乳を、安く安全に作ってくれます。
 これらの事例は、何も特別なことをしたわけではありません。牛の身になり、牛にやさしく、自然にやさしく牛を放牧した結果できたものです。
 このパンフレットは、そのような事例を紹介したものです。
 皆さんも試してみませんか。自然を守るには、人の力では限りがあります。牛を使って自然に優しい放牧を行い、中山間の活性化を図ろうではありませんか。

平成13年3月

(社)山口県畜産会
会長理事  柳 新治
-CONTENTS-

放牧の活用で水稲との両立
柳井市斉藤信人さんの事例
山林を利用した
(有)鹿野ファームの林間放牧の事例
山口県最大の山地畜産経営
防府市ふるさと牧場の混牧林放牧の事例
省力生産を心懸けている
油谷町水岬の水田放牧の事例
主経営を水稲から水田放牧へ転換中の
油谷町西嶋幸宣さんの水田放牧の事例
水田放牧を活用し増頭した
日置町熊野菅人さんの水田放牧の事例
放牧で1年1産を達成した
長門市福浪昭夫さんの水田放牧の事例
村をあげての共同利用による放牧管理
本郷村 らかん高原放牧場
放牧を主体とした見島ウシの飼育