山口県は、県土の70パーセントを中山間地域が占めています。私たちは、身近にある山里をいつも目にしています。そこには、山があり、谷があり、草があり、木があり、小鳥がさえずり、心のよりどころであり、遊び場所でもあり、また、母なる風景のふるさとでもあります。
しかし、残念なことにきれいな空気や牛を生産するための貴重な草資源が、たくさん眠っているところでもあります。
山口県内には、牛を使って、自然を守りながら牛を生産している事例がたくさんあります。牛は、自分の口で草を刈り、子牛を産み、育てそして価値ある肉や牛乳を、安く安全に作ってくれます。
これらの事例は、何も特別なことをしたわけではありません。牛の身になり、牛にやさしく、自然にやさしく牛を放牧した結果できたものです。
このパンフレットは、そのような事例を紹介したものです。
皆さんも試してみませんか。自然を守るには、人の力では限りがあります。牛を使って自然に優しい放牧を行い、中山間の活性化を図ろうではありませんか。