山口県型放牧事例集(1)
山口県型放牧事例集

村をあげての共同利用による放牧管理

本郷村 らかん高原放牧場


1.目的等

 らかん高原放牧場は、羅漢山の中腹斜面に広がる牧場で、繁殖牛を村内の農家(一部美和町を含む)から受託し夏山冬里を主体にする期間放牧と舎飼管理をしています。
 畜産農家は、積極的な利用により労働力の不足や脆弱な飼料基盤から開放され、より一層の経営の安定化を図っています。
 自由な彩食、飽食により健全で足腰の強い繁殖牛となり、特に骨格、腹容を発達させ供用期間の延長、繁殖成績の向上等がみられ経済効果の改善が期待されます。
 また、玖北地域の中核的な役割を持つ施設として、さらに「ふれあい牧場」としてコミュニティー広場、緑環境の提供等、広く都市市民とのふれあい活動を助長しています。

2.施設の概要

 牧場総面積42ha(牧草地38ha、飼料畑1ha、野草地(林間)3ha)
   畜舎1,532m2
      1F(861m2)牛房(18室)飼料調整室、作業室
      2F(671m2)飼料庫、管理資材室、ワラ置き場
    格納庫(109m2)トラクター、ヘイベーラーほか各種作業機械

3.所在地

 〒740−0600 玖珂郡美和町大字秋掛羅漢山996

4.参考事項

事業導入
   団体営草地開発事業 昭和47年〜昭和52年 草地造成40ha他
   飼料基盤施設等整備事業 昭和57年〜昭和59年 管理用機械他
   団体営草地畜産基盤整備事業 昭和60年〜平成元年 草地整備15ha

入牧頭数
年度
入牧延頭数
平成 2年度
22,213頭
平成 5年度
28,220頭
平成 8年度
24,416頭
平成11年度
23,556頭
初春の放牧風景
初春の放牧風景

入牧料
区分
金額
(5月〜10月)成牛
170円
育成牛
300円
(11月〜4月)成牛
250円
育成牛
340円

 

5.放牧風景
群れる繁殖牛
群れる繁殖牛たち
村をあげての放牧衛生検査
村をあげての放牧衛生検査
豊かな腹容の繁殖牛
豊かな腹容の繁殖牛

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