山口県型放牧事例集(1)
山口県型放牧事例集

放牧で1年1産を達成した

長門市 福浪昭夫さんの水田放牧の事例


1.経営者の横顔

 福浪昭夫さん(74才)マツエさん(68才)
 水稲主体の経営をされていましたが、平成3年に1頭から3頭に増頭した時に、自宅裏の自作及び小作地が耕作放棄されていましたが、苦労して守り続けた水田が荒れていくのが忍びなく、水田放牧を始められました。
 現在では、水田放牧の先駆者の一人として、水田放牧の普及及び地域の活性化に大きく貢献されています。

2.経営の特色

 成牛及び育成牛は周年放牧で、子牛は1ケ月齢から離乳の4ケ月齢まで母牛とともに放牧しています。発情観察及び補助飼料の給与は、朝、夕の1日2回行っています。シバ草地のため冬場は放牧地は餌が不足しますが、夏場は粗飼料が殆どいらないため、夏場に冬用の餌が無理なく十分に蓄えられています。また、牛も運動、日光浴等が十分なためか1年1産を達成されています。

3.放牧面積

 福浪さんの放牧地は、標高170〜190mの北西向き斜面にあり、自己所有地及び借地をあわせ、現在、転作田80aに成牛及び育成牛を4頭放牧しています。また、現在では放牧地にシバが増殖し、放牧地はシバ草地となり綺麗な景観をなしています。

4.所在地

〒759−4211 山口県長門市俵山郷2557

5.放牧風景
放牧前の耕作放棄水田
放牧前の耕作放棄水田

放牧2年目の牧草地の様子
放牧開始2年目

現在の放牧場
現在の放牧場
シバの様子
シバが全面を覆っています
排水路の様子
排水路の設置により、土地が乾きノシバが水路近くまで広がっています。
牛舎の様子
放牧地へは、牛舎の裏口から直接出られるようになっています。

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