山口県型放牧事例集(1)
山口県型放牧事例集

水田放牧を活用し増頭した

日置町 熊野菅人さんの水田放牧の事例


1.経営者の横顔

 熊野菅人さん(63才)、昭乃さん(60才)
 熊野さんは、杜氏をされていましたが、平成3年度に水田放牧定着化促進事業に取り組まれ、繁殖牛3頭の放牧から始められました。その後、連動スタンチョン設置牛舎も作り、着実に増頭を図るとともに、平成4年には家畜人工授精師の免許を取得し、現在は自分で人工授精をされています。また、自宅には牛の像を建てられており、牛に生き甲斐を感じられています。

2.経営の特色

 水稲と肉用牛繁殖経営をされており、現在は繁殖牛30頭を放牧飼養されています。母牛は周年昼夜放牧で、子牛は4ケ月齢まで制限ほ乳を行い、離乳後は舎飼いをされています。補助飼料給与及び観察は朝夕の1日2回行い、人工授精はそのときに行っています。

3.放牧面積

 放牧地のうち、水田放牧地は1.5haで綺麗なシバ草地になっています。その他に、原野及び山林0.5haに放牧されています。

4.所在地

〒759−4402 山口県大津郡日置町畑

5.放牧風景
放牧の様子 放牧の様子 放牧の様子
放牧風景
シバを食べる牛
シバは短いですが、牛に食べられることによりよく再生し、生産力はかなりあります。
ほ乳する子牛
子牛育成舎前でほ乳する子牛。
連動スタンチョンの様子
朝夕は連動スタンチョンにて飼料給与しています。
冬季用粗飼料
夏場飼養管理が楽なので、冬季用の粗飼料が充分蓄えられています。

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