山口県型放牧事例集(1)
山口県型放牧事例集

省力生産を心懸けている

油谷町 水岬の水田放牧の事例


1.経営者の横顔

 この放牧場は、油谷町肉用牛振興協議会の会長である元永素さんを中心に、6名で共同利用されています。この向津具地域は棚田が多い地域ですが、高齢化等で耕作放棄地も多く、荒れた水田が多くあります。この状況を憂えた元永さんたちは、牛を放牧することによりこれらの土地を保全しようと考えられ、この場所で水田放牧を始められました。

2.経営の特色

 この放牧場は、平成12年2月から放牧されており、低コスト生産及び省力生産に心懸けておられます。母牛は周年放牧され、分娩も放牧場で行われています。生れた子牛は、離乳まで母牛とともに放牧され、4ケ月齢で離乳し牛舎につれて帰り育成されています。 授精も放牧場のスタンチョンで行われています。牛の観察は、朝夕の1日2回巡回され、発情牛及び異常牛の確認をされています。

3.放牧面積

 耕作放棄されていた水田約2.4haで放牧されています。放牧頭数は、常時10頭を目標にされており、牧柵はソーラー電気牧柵を使用されています。

4.所在地

  〒759−4622 山口県大津郡油谷町向津具水岬

5.放牧風景
放牧前の耕作牧草地
放牧前の耕作放棄地
牛の背丈ほどある草
入牧時は、高さが牛の背丈ほどの草が繁茂していました。
放牧後の放牧地の様子 放牧地内の牛
放牧7か月後には、丈の高い草は殆ど無くなり、見晴らしの良い放牧地になってきました。

スタンチョン設置の避難舎
連動スタンチョン設置の避難舎

子牛別飼い施設
避難舎の子牛別飼い施設

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