1.経営者の横顔 |
(有)鹿野ファームは、昭和57年8月に種豚・肉豚の生産及び水稲と野菜を栽培する有限会社組織として設立しました。昭和58年には農林漁業金融公庫資金を借り入れ、養豚関係施設が完成し、種豚420頭規模で養豚経営を開始し、翌59年にはハイポーGP農場として認定されています。平成元年からは、加工部門を手がけ産直販売など独自のチャンネルを展開しています。肉用牛部門への事業拡大は、山間地の荒廃したイメージからの脱却と耕作放棄地の有効利用を図る目的からでした。平成3年に、繁殖牛10頭の導入から始まりその後、ステップアップし現在では、全体で145頭規模の一貫経営となりました。この牛への取り組みは、これまで利用されなかった草資源が牛を育む宝となり、資源循環型畜産を形成しつつあります。
|
2.経営の特色 |
分娩・哺育・育成・繁殖・肥育のステージ別の牛舎を設けることで、観察の徹底と作業の効率化を図っており、合理的な作業体系を形成しつつあります。また、山間部特有の傾斜地にパドックを、山林に林間放牧地を整備するなど土地の有効利用を図ると共に、足腰の強い繁殖牛の育成を行っています。
新しい技術導入についても積極的で、全国の先進畜産農家で実施されている超早期母子分離方式を平成12年から導入しています。子牛の人工哺育を行うカーフハッチは、自前で製作し衛生面等、随所に養豚経営で得たノウハウを活かしています。
|
3.放牧面積 |
繁殖牛舎裏の傾斜林地1haを造成したパドックに野シバや牧草(オーチャード、トー ルフェスク)を植え付け、放牧利用しています。また、ファーム内にある山林地3haを林間放牧地として平成11年に整備し、牧草(オーチャード、トールフェスク)定着のための新しい方式(マクロシードペレット)による播種を実施しています。
|
4.所在地 |
〒747−0621 山口県都濃郡鹿野町大字巣山上清涼寺1950
|
5.放牧地の風景
|
|
パドックでの放牧風景
|
|
|
林間放牧地の状況
|
|
|
林間放牧地での播種状況
|
|
|
|