山口県型放牧事例集(1)
山口県型放牧事例集

放牧の活用で水稲との両立

柳井市 斉藤信人さんの事例


1.経営者

斉藤さん

斉藤信人さん(52歳)

 〒742−1352
 山口県柳井市伊保庄

2.地域の概要

 柳井市伊保庄地区は、柳井市の市街地から車で約15分、瀬戸内海に面した気候温暖なところです。
 農地は、山から海への斜面に狭隘な水田が連なっており、一部を除いて未整備で、条件の悪いところでは荒廃地も多く見られます。
 肉用牛の飼養農家は、斉藤さんのほかに、もう1戸あるだけです。

3.経営概要

 このような地域の中で、斉藤さんは、水稲に繁殖牛を引き継いで13年目になり、現在では、水稲12ha、さらに生産調整水田、水田裏作に飼料作物を栽培し、一部に水田放牧を取り入れた経営を行っています。
 経営規模は繁殖牛30頭で、水稲との複合による専業経営です。

4.放牧利用

 自己所有地のうち、牛舎に近い75aを放牧場にし、春から秋の農繁期に妊娠牛10頭程度を放牧しています。また、スタンチョンを設置し、管理の省力化に努めています。都市近郊での事例です。
 放牧場の柵は、廃棄資源を再利用し、投資の低減に努めています。

廃材資材の再利用廃材使用例
支柱:工事で不要になったU字溝を利用
 柵 :廃材の軽量鉄骨を利用
スタンチョンを設置
スタンチョンを設置
5.放牧風景


山側の棚田
山側には棚田が連なっている

海を望む牧草地
海を望む放牧地

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