放牧による育成牛管理
美和町 林 砂雄さんのノシバ草地の放牧事例
右の写真は林 砂雄さん(62才)、奥さん(59才)です。 林さんは、地域の生産組合長としての功績は大きく生産組合員の厚い信望があり、現在玖北4町村で作っている玖北地区肉用牛生産組合連絡協議会長も務められています。 林さんの肉用牛の飼育歴40年のキャリアで考え出したのは、特に育成期の放牧による足腰の強い繁殖牛の確保です。放牧による強健な体があればこそ繁殖成績、繁殖供用年数も向上すると考えられ実践されておられます。 ご夫婦が仲良く、楽しくを信条に現在繁殖牛22頭、育成牛6頭、去勢肥育牛1頭を飼養する一貫経営農家です。
畜舎裏、東側斜面にノシバを移植し、育成期の放牧による足腰の強い繁殖牛を作り、土地の有効利用、周囲に住宅地の進出があることから景観保持を目的に一石三鳥の放牧を実施しておられます。特に初春から初秋にかけては、ゴルフ場に似た景観が見られます。
畜舎周囲の自己所有地1.8haの内、約1haの斜面にノシバを主体とし、残り0.8haは、野草地、イタリアンライグラスの草地からなる放牧地を利用しています。そのほかにも約0.3haの棚田も放牧に利用し、常時5〜6頭の育成牛の時間放牧をされておられます。
〒740−1200 山口県玖珂郡美和町長野下