現在、4名の構成員で「西山マザーファーム」の運営を行っており、主に30代
の若手が中心になって、交代制で飼養管理を行っている。
頭数の増加に伴い、作業負担も増加しているため、将来的な運営維持を考えた
場合、労働力の点が大きな課題となっている。
また、儲けよりも地域肉用牛の振興のため「西山マザーファーム」を運営管理
しているので、経営的に十分とはいえない状況である。
しかし、高齢化する中で周東町の肉用牛振興にとっては「西山マザーファーム」
は重要な組織であると同時に、県内の肉用牛産地も関心を持ち注目している組織
であり、県内畜産振興のためにも、関係機関の協力のもと維持していかなくては
ならない組織である。
今後の展開方向としては、周東町は、「高森牛」のブランド名を持つ有数の肥育
地帯でもあり、今後はこの立地条件を生かし、この肥育地帯と周東町及び、周辺町
村を含めたJA山口東管内の生産地帯を結び付け、地域内一貫経営を作り上げるとと
もに、安全な牛肉の生産体制と流通体制を確立し、「高森牛」を安定的に供給でき
る体制を作り、安定した畜産経営ができる体制を作り上げていく必要がある。
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