小学校での畜産ふれあい体験学習
(わくわくいきいきモーモースクール in 二島小学校)

 平成20年10月31日(金)。今日は、山口市立二島小学校のふれあい体験です。この地域には畜産農家はいませんが、ある日突然草だらけの耕作放棄地に黒毛和牛がやってきました。見えないくらい細い線で囲われているだけですが、草がなくなるまで田んぼの中で暮らしています。つまり、牛舎の無い牧場ができたのです。ここを使って小学生のふれあい体験を行うことになりました。
 参加した1年生、2年生、5年生合計57名です。この日は保護者参観日なので、保護者の方も2名ほど見学に来られました。小学校は校長先生をはじめ担任の先生方3名が参加しました。
 スタッフは二島地域の杵崎の里放牧利用組合の方1名、畜産試験場の和牛子牛2頭、畜産試験場職員3名、山口農林事務所畜産部2名、協会2名で支援しました。みなさんのご協力に感謝します。
 校長先生のあいさつの後、放牧組合代表の方から牛の放牧を始めた経緯を紹介していただき、子ども達に子牛にふれあってもらいました。子牛は「なつみ」と「るか」です。
 子牛の測尺と鼻紋採取を行い、畜産試験場の専門家から和牛放牧についてお話をしていただきました。
 次は、全員で放牧地まで移動し、大きな和牛とのふれあいです。ここには黒毛和牛と無角和牛がおり、二島で夏を過ごしました。クラスごとの分かれて、牛に触れたり、放牧の様子を聞いたり、山口県にしかいない無角和牛に触ったりするなど牛たちとふれあいことが出来ました。
  スタッフが3クラスに分かれて子ども達と給食を一緒に食べ、いろいろな話をしました。
 昼休みが終わるまでは他の学年の子ども達にも子牛にふれあってもらいました。
 小学校の近くではじまった山口型放牧ですが、耕作放棄地解消のためだけでなく、子ども達の体験学習としても牛を活用することは、小学校にとっても、地域にとっても、地域農業を守り理解してもらうためにも重要だと思います。参加者アンケート結果。(2008.10.31 やまぐち畜産ふれあい体験交流活性化会議事務局 清水誠)

畜産試験場からやってきた黒毛和牛子牛です。
鉄棒は牛を繋ぐにはぴったりです。
校長先生のお話です。
放牧組合代表の方のお話です。
まずは牛に触ってもらいます。
牛の胸囲と小学生の胸囲を比べます。
鼻紋採取の実演です。
希望者がチャレンジです。
畜産試験場の伊藤さんから放牧のお話です。
二島地域は水田や畑が広がっています。
クラスごとに牛に触ります。
こちらは無角和牛。
山口農林事務所畜産部の方から二島地域の放牧を写真で説明していただきました。
放牧牛でもプロの手にかかればおとなしくなります。
2年生が見つけたものは?
からからに乾いた牛のウンチフリスビー。
最後にスタッフ全員にあいさつです。
隣の幼稚園の子ども達が牛を見にやってきました。
とても気に入ったようですね。
スタッフは給食を一緒に食べました。
昼休みですが、特別に牛の心臓の音を聞かせてもらいました。
どんな音がしましたか?
ブラッシングもしてくれました。
今日ふれあい体験に協力してくれた子牛の登記書です。

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