平成18年度 親子チャレンジ・牛肉のテイスティングと美味しい食べ方

 平成19年2月17日(土)、山陽小野田市焼野にあるきらら交流館で「やまぐち畜産ふれあい体験交流推進協議会」主催の「親子でチャレンジ・牛肉のテイスティングと美味しい食べ方」を行いました。今回は9組24名の参加者が集まりました。講師は、肉用牛肥育農家であり(有)梶岡牧場のレストランファイヤーヒルでも腕を振るう自称「サムライカウボーイ」梶岡秀吉さんです。協議会委員でもある梶岡さんとは以前から牛肉料理についての協議を行っていましたが、生産者に近い立場の協議会主催として開催することから、牛肉については、焼いて食べるだけでも多くのことが理解できる。一番消費者に好まれる畜産物でありながら、牛肉について消費者がどこまで理解しているのか。といった考えをベースに今回の教室を企画しました。
 当日はあいにくの大雨。一組が子どもさんの急病で欠席でしたが、皆さん時間通りに集まっていただきました。講師1名、講師の助っ人1名、肉用牛繁殖農家のお母さん2名、協議会4名、事務局3名、美祢農林事務所農業部の方もお手伝いに急遽参加し、にぎやかに体験交流を行いました。
 スタッフや参加者の紹介、諸注意の後、良く手を洗って料理開始です。
 梶岡牧場のたい肥を使った有機米2.5升の米を各テーブルの子ども達がといでごはんの準備をします。それから、付け合せの玉ねぎ、人参、しいたけ、春キャベツも包丁で切ります。さらに、講師の助っ人水本さんが今朝収穫してきた葉野菜を良く洗って冷やします。水本さんは名古屋出身で秋芳町で新規就農をした好青年です。土づくりにこだわった野菜作りを実践しており、現在は梶岡牧場のたい肥を使ってほうれん草の他、水菜、ルッコラなどいろいろな品種の栽培に挑戦しているそうです。
 下ごしらえができたところで、研修室に移動して牛の勉強です。今回は10問の牛クイズを用意し、参加家族で挑戦してもらいました。黒毛和種の色は?から梶岡牧場で一番大きくなった牛の体重は?まで、いろいろな質問を出しました。答えについては、参加してくれた肉用牛繁殖農家の井上さんや田邊さん、梶岡さんに補足をお願いしました。実際に携帯電話を使って10桁耳標の個体識別情報を検索しました。
 勉強が終わったところで、テイスティングの開始です。今回は、黒毛和種、交雑種、ホルスタイン種、オーストラリア産の4種を揃えました。去勢、肩ロース、厚さ4ミリにできるだけそろえようとしましたが、交雑は雌でした。オーストラリアはわかりません。梶岡講師は、牛肉の見た目の違いから、フライパンでの焼き方を紹介しました。特徴は、岩塩を使うことです。肉には海の塩より岩塩が合うそうです。説明の後は参加者がいっせいに焼き始め、品種の違いを確認していました。多くの方が、塩だけで食べることはあまりなかったが、食べやすいと好評です。子どもさんも塩だけで十分美味しいことがわかったようです。さらに、水本さんの葉野菜が好評で、肉を食べつつ生野菜にパクつくお父さんがいました。「焼肉の時は肉しか食べなかったが、これは美味しい」と絶賛でした。健康にもよいですね。
 肉と野菜とごはんでお腹を満たした参加者に、協議会委員である酪農牛業協会2名が牛乳を使った簡単デザート(さわやかプリンとストロベリーヨーグルトゼリー)を紹介し、おやつとして食べていただきました。
 最後に、意見交換をして終了しました。参加された皆さん、支援して頂いたみなさん、お疲れ様でした。(総括畜産コンサルタント・やまぐち畜産ふれあい体験交流推進協議会事務局 清水誠2007.2.17)
当日のアンケート(大人子ども

サムライカウボーイ 梶岡さんです。
240頭の黒毛和牛肥育を行っています。
大好評だった葉野菜です。
わさびの味やゴマの味があるなどいろいろ
楽しめる葉野菜です。
まずは、お米をとぎましょう。
野菜も自分できりましょう。
なかなか上手です。
肉用牛クイズの答えあわせです。
肉用牛繁殖農家の田邊さんが自分の経営に
ついてお話をしています。
白いダウンの方が、肉用牛繁殖農家の井上さんと
お嬢さんです。消費者にも積極的に牛のPRを行います。
梶岡講師も肥育牛のことやたい肥生産のことを紹介します。
牛肉のテイスティングです。
味付けは岩塩、肉はフライパンに置いていじらない。
色が変わったら裏返し、少し焼いたら食べごろ。
そのとおりにやってみると、タレなんか必要ないようです。
子どもさんには塩だけではどうでしょうか?
とても美味しかったそうです。ハイ。
デザートは作り方だけの紹介だけで挑戦はできませんでした。
味はどうでしたか?
帰ってからレシピを見てチャレンジしてください。