小学生が生ごみから資源循環型社会を考える

 山口県防府市にある牟礼南小学校では、平成15年から生ごみから資源循環型社会を考える体験学習に取り組んでいます。近くの酪農経営で実践している畜糞堆肥に生ごみを入れる方法を、学校で実践しました。毎年1回牧場でのふれあい体験に併せて堆肥処理の工程を学び、牧場での堆肥を体験します。そして、牧場から軽トラック1車ほどの堆肥を別けてもらい、5年生が交代で、給食で出てくる野菜くずや果物の皮を投入してかき混ぜます。子どもたちは堆肥を育てるといってました。出来具合は温度計で確認します。70℃をこえることもあったそうです。そうやってできた堆肥は学校の花壇や畑に使われ、できた野菜は給食で食べたそうです。自分たちで堆肥を作り、野菜を作り、給食でいただき、そのときの残渣をまた堆肥へ・・・。まさに、学校での資源循環に牛の堆肥が役に立ったわけです。この取り組みは、やまぐち食と緑の県民フォーラムの調査・研究の一貫として継続されていますが、このような取り組みが各地の小学校に広がって欲しいものです(2005.11.15総括コンサルタント清水誠)

昨年からの堆肥作りを6年生が発表しました。
パワーポイントを使い、寸劇も披露しました。
歩いて15分の池田牧場です。
この日は、周南市の和田小学校の生徒も体験学習
に参加しました。
牛乳ができるまでも勉強しました。
堆肥の山へ大喜びで登っていきます。
どこが温度が高いのかを探しています。
65℃ほどあり、みんな手を突っ込んでは「熱い!」
と叫んでいました。微生物の力を感じてもらえたでしょうか。
学校に帰って、さっそく堆肥作りの確認です。
給食室からキャベツの葉っぱや芋の皮をもらい、
米ぬかを入れていました。
この花壇も、堆肥のおかげでしょうか。


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