平成16年度 山口型放牧シンポジウム

 平成17年3月10日、防府市にある県立農業大学校で開催したシンポジウムに県内外から146名が参加し、熱心な意見交換ができました。
 今回は、畜産とは関係ないところで和牛放牧を行った方々にパネラーとして話題提供頂き、放牧の波及効果について意見交換を行いました。
 住宅化が進む、岩国市麻生田自治会では、かつて、地下水汚染で運動を起こした人々が、牛の放牧に熱心であること。平生町の般若寺では、駐車場の法面に放牧し、楽に草刈ができたこと。県林業センターからは、種苗林の下草刈を思いがけず低コストでできたことなどが報告されました。
 また、農業大学研究生からは、県外から山口の放牧に感心して就農を目指す意気込みが報告されました。
 意見交換では、ジャーナリストの吉田さんを司会に多方面からの意見を聞くことができました。畜産側から見ると牛がいることで糞尿のことを気にすると思いきや牛が見えることが逆に安心となり、農薬などの汚染とは次元の違う疑心暗鬼であったことも感じました。牛にはまだ、多くの効果が期待できそうです。(2005年3月10日 総括畜産コンサルタント 清水誠) 平成16年度 新酪肉基本方針等普及啓発事業

150名入る講堂が一杯になりました。
岩国市麻生田自治会長さんです。
阪神大震災のボランティアやビオトープ研究会など環境
に関心のある活動をやっておられますが、牛の放牧は
子どもたちへの教育や草刈経費削減になるそうです。
糞の臭いはまったく気にならないそうです。
平生町般若寺の副住職さんです。
柳井市での放牧を見てやってみようと思ったそうです。
相談したらすぐに対応してくれた関係機関にも関心して
いました。
林業指導センターの専門研究員です。
下草刈の人件費節約になり、電気牧柵の扱いやすさに
感心していました。
下草刈ロボットなるものがあるそうですが、牛のほうが
はるかに能力が高く、低コストだそうです。
農業大学の研究生です。
関西の出身で、大学卒業後はアルゼンチンの牧場へ就職
し、放牧がやりたくて調べていると山口型放牧を知った
そうです。早く県内で牧場をもてると良いですね。
ジャーナリスト吉田さんの司会で進行します。
和牛に草だけ食べさせているから糞が臭くないことを
語ってくれました。

戻る