肉用牛入門講座・流通研修及び意見交換会

 平成17年1月7日、山口県中央家畜市場で開催された子牛市場に、肉用牛入門講座の参加者、受入農家及び関係機関27名が参画し、子牛流通の研修会と4回にわたる入門講座の意見交換会を開催しました。
 子牛市場では、市場の概要、市場セリ名簿の見方、セリの流れ流れなどを研修していただきました。
 意見交換では、最初に、これまでの講座受講状況を振り返った後、意見交換を行いました。
 受入農家からは、「最初はできるのか不安だったが、自分も勉強になり楽しかった」「先祖からの山林と棚田活用には牛の放牧がベストであり、複合経営を組み立てることが重要。地域への貢献も必要であり、これから牛を飼いたい人にも支援をしたい」「今は法人に勤めているが、いつかは自分で経営をしたいという思いを強くした」などの意見が出され、入門講座参加者からは、牛導入の具体的な方法や共済制度、新規就農資金の利用方法など質問が多数上がりました。
 また、今回だけ参加した現役の酪農家からは、「子牛市場の価格に魅力を感じた。」「酪農の基盤を活かせば和牛飼育は簡単そう。」などの意見がだされ、酪農を定年してからの肉用牛経営開始の可能性も見出すことができました。
 今回の参加者から、「研修に行ったところに移住し、牛を飼いたい。」「定年後故郷の山林に仲間と牛を飼いたい。」といった本当に牛を飼う可能性のある発言も出たほか、意見交換会は参加できなかったものの、50頭以上の放牧経営を真剣に考えている参加者もあり、県など関係機関からもこのような入門講座を今後も継続し、牛を飼う人を増やしていくことに手ごたえを感じたようです(2005年1月7日 総括畜産コンサルタント 清水誠)

講座全体を通してのとりまとめは「肉用牛入門講座の概要」(PDFファイル)を参照してください。

県職員から説明を受けながら、セリの様子を見ています。
参加者はいろいろな質問をしてきます。
関係者も真剣に話を聞きます。
入門講座参加者と受入農家も熱心に意見交換をします。

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