防長の畜産

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土地利用型酪農の実践佐々木牧場に栄誉

豊田農林事務所畜産部  上村光昭
受賞した佐々木磯址さん
豊北町の佐々木磯址さん(酪農)が、平成12年度(第39回)農林水産祭(農林水産省主催)の畜産部門で県内初の天皇杯を受賞されました。

◇酪農への取り組み

 佐々木さんは、昭和35年に山口県経営伝習農場を卒業されると同時に就農され 「都会並みの豊かな生活」を酪農経営で築くことを夢見て、北海道からホルスタイン1頭を導入し経営のスタートを切った。
 その後、5カ年毎に計画を立て、着実に増頭していった。


◇専業酪農の開始

 昭和43年には、成牛が30頭に達し専業酪農を開始したが、分散してる転作水田を借りての飼料作物作りのため、多大な労力を要し「ゆとりある酪農」とはかけ離れた状態になった。
 省力化の方法に悩んでいる時、高知県の「山地酪農」の情報を知り、高知県へ1週間泊まりがけで研修に行き、直ちに自分の裏山を切り開き牛を放牧する等、良いと思うことは即実行していった。


◇国営開発農地へ入植

 昭和60年、国営開発農地へ入植し通勤農業を実現するとともに、牧場周辺に11ヘクタールの牧草地を確保して、粗飼料をほぼ自給することができた。
 乳牛のふん尿は堆肥として自分のほ場に還元し、土地に立脚した酪農が実現した。
 また、管理室の壁一面に「全頭一覧個体管理板」を設置して、全員が牛の健康状態等を確認できるよう工夫をしている。
 昭和58年から牛群検定事業に参加し、母牛の改良をすすめ年々乳量が増加し、平成11年は経産牛1頭当たり10,603kgなっている。
 県農業大学校を卒業した息子さん夫婦が酪農経営に加わり4人家族で定休制・給料制・分業制を導入し、一人一人が責任を持って仕事に取り組めるようになった。

◇今後の目標

 さらに、省力化、コスト削減を図り魅力ある酪農経営を作り上げ、孫が継ぎたくなるような経営に育て上げ、3世代酪農を実現することが夢だ!と佐々木さんは語っている。
 佐々木さん夫妻は、13年1月17日天皇皇后両陛下に拝謁され業績を説明される栄によくされました。


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