平成13年11月
 暑い暑い夏がやっと過ぎ扇風機をやっと仕舞ったと思えば、またバタバタと冬が駆け足でやって来てアタフタとストープやコタツを引っ張り出したり、光陰矢のごとしとは正にこのことでしょうか。皆様にはいかがお過ごしでしょうか?
 最近こちらの都合で行事が年2回になってしまい、申し訳ありません。
 4月には畜産試験場で総会を開き、5名の出席で場長さんのお話を聞き、スライドを見せて項いたり雑談したり、楽しい時間を過ごしました。
 今回は忘年会のご案内です。いつものことながらモタモタしているうちに11月ももう終わりになり切羽詰まっての案内になってしまいましたが、岩崎さんのご協力で下記のように決めました。いろいろと慌ただしい時期ですし9月からのBSE騒動でそれどころではないという方もいらっしやるかもしれませんが、情報交換も兼ねて気分転換してみませんか?

 <ひとりごと> 

  9月に日本で初めてBSE(いわゆる狂牛病)と凝われる牛が見つかり、その後確定的となったことで、連日のようにテレビや新聞、週刊誌までが騒ぎたて、特に発症した牛やヤコブ病にかかった人の映像をテレビで何度も流したおかげで牛肉の売行きがかなり落ち込み、生産者も含む関係者は少なからぬ影響を受けています。
 先日2頭目の感染牛が見つかり、関係者は何頭か出ることは予想の範囲内だし検査体制が確立しているので市場に出ることはないと言っているが、消費者からすると不安だろうし現に牛肉の売行きはあまり上がってないようだ。
 その上に感染牛が2頭共乳牛ということで、牛乳に対する不安感も出て来るのではないかという余計な心配までしたくなる。
 先般から取り沙汰されている肉骨粉については、感染牛の見つかった農家で使用されていた飼料に混入していた可能性も否定できないとのことで、それによると牛用の飼料と肉骨粉を使う豚・鶏用の飼料の製造工程が重なるラインで十分な洗浄をしていなかったとのこと。先の雪印の事件を思い出して何とも言えない気持ちになってしまったが、まだ確定ではないようだが本当にそのとおりなら一体誰に責任があるのだろうか。何も知らずに使っていた農家はむしろ被害者だと言えるだろう。そのエサを売っていた者はどうか?製造していた所は?何よりもEUの方で大パニックになる程問題になった肉骨粉をそれと知りながら輸入したとしたら、輸出した方も含めて重大な責任があると言わぎるを得ない.
 この度のいわゆる狂牛病騒動で一番ショッキングだったのは、すぐにアメリカやオーストラリアなんかが自国の牛肉の安全宣言を新聞等の全面広告に載せたり、国内でもファーストフード店なんかが米国産や豪州産肉を使用していて安全ですとか宣伝していたこと。自分達だけが良ければいいのか。企業や金融機関なんかが経営不振を理由にリストラしたり合併・統合したりするのと通じるところがあるような気がしてならない。
 何れにしてもこの問題が一刻も早く明確にされない限り、牛に関係する人達の不安は解消されない。それでなくても厳しい状況の中、一刻も早く解決して信頼を取り戻せるよう願いたいものだ。

 アメリカの同時多発テロ事件はショッキングでしたネ。その後アメリカやアフガニスタンを中心に不穏な雰囲気になって来ていて心配ですが、私達に出来ることはそういう事に無関心でいないという事くらいでしょうか・・?
 このところ寒波寒波と連日言ってるようだけど、カンパなら歓迎したいなんてオヤジギャグ言ってる場合じやないカナ。フトコロも含めて寒い寒い冬、歯を食いしばって耐えて行けばいつか春も来るでしょう。皆さんも牛さんも風邪ひかないようにしてガンバリましょう。

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