平成12年6月

 2千年という節目の年を迎え、ミレニアム、2千年問題とか大騒ぎしている内にもう梅雨も盛りになり、毎日ジメジメと気持ち悪い日が続きますネ。これからしばらくは蒸し暑く、その後はカーッと真夏の太陽が照りつける日々が続くのでしょうか。牛も人間も暑さにウダッている間、雑草ばかりはこれからが勝負とばかり生い茂って草刈り屋さんは大変ですネ。

 昨年の12月には恒例の忘年会をしましたが、残念ながら都合の悪い方が多かったようで、わずか4名の参加で山口の奥の方の食事処でひっそりと(??)御馳走を戴きました。とても感じのいい店で料理もおいしく、楽しいひとときを過ごしました。皆さんも機会があったら是非行ってみて下さい。(山口市黒川 粋酔(スイスイ) tel フリーダイヤル:0120-151530)

 さて本来なら2月か3月に総会を開催する予定でしたが、役員の都合でできないままに今に至っています。夏頃にでもできれば何かと兼ねてやりたいと思っていますので、その時にはよろしくご協力お願い致します。

<ひとりごと>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 宮崎での口蹄疫発生では真性ウィルス確認とのことで、一時は宮崎県内はもとより山口県を含む近隣県でもかなり緊張し、防疫等いろいろ大変だったようですが、どうにか終結という頃に今度は北海道で発生。今はもう一応完全終結ということですが、九十年数年ぶりに日本で発生とのことで関係者はちょっと慌てましたネ。感染経路(原因)ははっきりしていないようですが原因が輸入ワラという見方も出ていて、飼料や資材等の大半を輸入に頼っている日本の畜産も含む農家の現状の問題点が浮上して来ているのではないでしょうか。

 昔の農業は個々の農家若しくはその地域内くらいでの循環型があたりまえで自分の身の周りにあるもので満足していたのではないかと思いますが、今は経済の発展や情報や流通の発達に伴って離農や兼業化が進み、残った農家は大半が大型化・機械化しなければやっていけなくなりました。

 最近になって自給率向上とか思い出したように言っていますが、大型化・組織化すれば出来るというものではないと思いますが…

 日本には日本の風土に合ったやり方というものがあると思うし、もう少しいろんな観点から考え直した方がいいんじゃないカナァ…

 それから最近少年による事件が相次いで問題になっていますネ。17才が取り沙汰されて教育や親のしつけの問題が盛んに取り上げられているようでそれはそれで大切な大きな問題だと思いますが、もっともっと大きな問題があるような気がします。ある方がおっしゃっていたことですが、戦後数十年欧米に追い付け追い越せでわき目もふらず我武者羅に働いて来て、ここに来ても合理化・効率化を優先する余り大企業や金融業・農協に於いても大型合併が全てとばかりに次々と合併、そしてリストラ……

 これもまた問題になっている環境汚染にしても、企業等の合理化・効率化による弊害でもあるのではないでしょうか。

 何れにしてもこういう経済至上主義的な社会の歪みが、特にデリケートな子供たちの心に悪影響を与えるのではないかという考え方はまるで筋違いではないような気がします。

 又、最近はインターネット・I・T・iモード等コンピューターや携帯電話が当たり前のようになってしまっているようですネ。それ自体とても便利なものでしょうし大いに上手に利用する価値はあると思いますが、子供のときからそれが必要でしょうか?近頃の子供は直接他人とのコミュニケーションが苦手な子が多いと聞きますが、それは子供ばかりでなく大人でもそういう人が増えてきているような気がします。生身の人間や動物や植物とのふれあいの場や機会がだんだん少なくなってきているのかもしれませんネ。

 世間ではリストラ,リストラで失業者続出、農業やってれば食いっぱぐれはないかと言えばさにあらず、自分で作った物だけ食べてあとは家の中で寝てれば別だけど、そんなわけにもいきませんワイネ。着るものも欲しいしたまには化粧もしなきゃいけないし、車も要るしトラクタも要るし、あれもこれも……

 努力しても報われない世の中ってどこかおかしいんじゃないの?


 ところで皆さん、山崎洋子さんの著書で<おけら牧場生きものたちとの日々>という本を読まれたことがありますか?早稲田大学教育学部卒業後、音響効果の仕事に従事、その後結婚を機に福井県三国町で開拓農業を始めたということで、その中での子育てや地元の人達との係わり合いなんかが軽妙に書かれてあり、とてもおもしろく考えさせられる一冊でした。

 家の光協会から出ているのでお近くのJAに置いてあるかもしれませんが、是非一度読んでみて下さい。

 これから当分過ごしにくい日が続くことでしょうが、できる範囲内で手を抜けるよう工夫してできるだけ笑顔ですごせるように努めましょう。では又!

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