牛を見ながら
 バター作り体験

 今年の山口県の夏は、とーっても暑いです。そんな夏真っ盛りの8月、新南陽市の藤井牧場で、子供たちを集めてバター作り体験が行われました。
 藤井牧場は、新南陽市米光地区にあり、徳地町島地地区との境にある中山間地帯です。バター作りですから、もちろん酪農経営。住宅地にある経産牛頭数20頭の小規模経営です。7月に仕事でおじゃましたときに「清水さん、今度子供たちを集めてバター作りをやるからおいでよ。」と誘われ、やって来ました。
 昨年、藤井牧場には、近くの和田小学校の子供たちが毎週1回のペースで牧場に訪れ、牧場の掃除をしたり、担当の牛を決めて世話をしたり、とても貴重な体験をしたそうです。経営者の藤井さんは当初ちょっとためらったそうですが、奥さんが牧場の開放や総合学習への活用にとても関心があり、わざわざ中央酪農会議の酪農教育ファームの研修を受け、認定農場になり、トイレなどの受け入れ準備を整えたそうです。
 バター作り体験も、奥さんの発案で案内を出し、昨年牛を世話した近所の子供たちのほか、東京都三鷹市在住でちょうど徳山市北部の祖母のお宅に里帰りされたファミリ−も参加していました。小学校の低学年から中学校まで幅広い年齢の子供たちが集まっていましたが、お兄ちゃんお姉ちゃんが小さい子の面倒を見ていて、和やかなバター作り体験となりました。(2002年8月清水誠)

中央が藤井牧場。住宅地にあり、手前には水田が広がって
います。
今回は、とても暑い日だったので、テントを用意しました。
子供たちの前で説明をしているのが、藤井さんです。
みんな真剣に聞いています。
かっこいいお兄ちゃんは、職場体験で藤井牧場に実習に
来たことがあり、今回の講師をしてくれました。
材料の牛乳と生クリーム。後は、しっかり振りましょう。
暑かったので、牛乳ビンはよく冷やしてあります。
女の子達もしっかり振って。
固まってきたら、茶こしに流して、バターの完成。
できたバターは、味がよくわかるように、全粒粉小麦で作られた
無塩のクラッカー(クラコット)にのせていただきます。
あちこちで、「おいしー」という歓声があがっていました。
試食の後は、牧場を自由自在に走り回っていました。
牛舎で寝ていた猫はちょっと迷惑だったかな。
向こうからは、鶏の卵を見つけて大喜びの声も響いて
います。
今回バター作りを体験した参加者には、講師先生から
修了証が手渡されました。
皆さん、とってもいい経験をしましたね。

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