( 情 報 )
 良種雄牛「谷照長」「景清」号を導入! 

山 口 県 畜 産 課

 平成8年度の兵庫系種雄牛「幸鶴」「第1福鶴」の導入に引き続き、本年度は、導入プロジェクト委員会(生産者代表、関係団体、県)の中で、肉質系、体積系各1頭を導入することとなり、徹底した現地調査を行い、両親の実績・育種価、本牛の発育・体型等について十分検討を重ね、7月に兵庫県から「谷照長」、島根県から「景清」を導入しました。
 「谷照長」は、肉質に定評のある菊美系の「照長土井」を父に、肉質・増体に優れた「安谷土井」を母方祖父に持ち、母「たにふく」は発育、体の伸びが良く、脂肪交雑、ロース芯面積、枝肉重量に高い育種価を持っています。
 本牛は発育、体の伸び、資質良好で体型的に「安谷土井」の特徴を表しており、脂肪交雑に加えロース芯面積の改善及び増体についても期待できます。
 「景清」は「第7系桜」の直系、母方祖父は晴美系の「賢晴」であり、母「かもふじ3」は脂肪交雑、ロース芯面積等に高い育種価を持っています。また、長崎県繋養の「糸晴美」は全兄弟であり、DG1.0kg、脂肪交雑2.6、ロース芯面積52cm2と優れた間接検定成績を示し、基幹種雄牛として供用されています。
 「景清」は発育、体の伸び、均称良く、品位に富み、増体に加え、脂肪交雑等肉質の改善にも期待できます。
 交配上の留意点については、「谷照長」は父牛が島根、鳥取系等の体積系雌牛への供用がベターです。父牛が兵庫系雌牛や小格の雌牛への供用は避けて下さい。
 「景清」は父牛が兵庫系雌牛や鳥取系で小格の雌牛への供用をお願いします。父牛が島根系雌牛への交配は避けることが必要です。
 なお、両種雄牛の精液については11月から供給を開始しておりますが、平成10年1〜4月を、産肉性の把握に必要な検定材料牛確保のための集中交配期間としておりますのでご協力をお願いします。
 

「谷照長」号

「景清」号


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